血栓を溶解する働きの低下も血栓症の危険因子となります。
血栓の溶けやすさは、溶解促進物質である「t-PA」と、溶解を阻害する「PAI-1」という 物質のバランスによって決まります。

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PAI-1は、肥満や高コレステロール及び高中性脂肪血症、インスリン抵抗性(血糖値が高い)など、またストレスや炎症により増加します。
つまり、血栓が溶けにくい状態になります。ナットウキナーゼは、この溶解阻害物質「PAI-1」を分解(不活性化)させる作用があります。

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PAI-1の日内変動(明け方に多い血栓症)

脳梗塞や心筋梗塞の発症は、明け方に多く発症するといわれますが、これはPAI-1のサーカディアンリズムが関与していると考えられています。図5は、PAI-1の血中濃度の日内変動を表しています。
朝方高値を示し、昼から夕方にかけて低くなっていることから、明け方は血栓ができやすいことがわかります。


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