ワルファリン服用心臓血管病患者に対する安全性

ワルファリン服用
心臓血管病患者に
対する安全性を確認

納豆は血液凝固成分であるビタミンK2を多く含んでおり、ワルファリンを服用する心臓血管病患者は摂取を制限されています。実際、正常人にワルファリンを投与し、トロンボテスト値の低下後に納豆100g(市販の大きいパック1包)を摂取した試験では、ワルファリンを継続して投与したにもかかわらず、24~72時間トロンボテスト値の高値が持続して血液が凝固し易い状態が続いたという結果が得られています(臨床試験の概要②)。

一方、ナットウキナーゼとワルファリンを併用し臨床症状と各種生化学的検査を行った結果、特に副作用は無く、血液凝固に関わる血中成分の値も変動が小さくなりました(臨床試験の概要①)。この試験の結果、適正量のナットウキナーゼは、ワルファリンと併用することで、凝固線溶系(血栓予防)に安定して有効的に作用し、安全性も高い事が強く示唆されました。

臨床試験の概要①

参照) 二宮淳一ら: ワーファリン服用心臓血管病者に対するナットウキナーゼ併用の安全性と効果の研究. 薬理と治療 vol.36 no.5 2008

臨床試験の概要②

出典) 工藤 龍彦ら医学のあゆみ,104,36 (1978) WF-0005

納豆由来の機能性物質