血栓症での死亡者が最も多いのは冬。ヒートショックによって血管が収縮し、血栓が詰まりやすいため、ドロドロ血の人は特に発症リスクが高まります。
東京医科大学 健康増進スポーツ医学分野 主任教授
東京医科大学大学院医学研究科修了。1996年第1回ヨーロッパスポーツ科学学会若手研究者賞などを受賞。環境や身体活動度の違いによる筋代謝の適応について研究されており、各種サプリメントの効果検証も行う。新たなテーマとして、脱水時にナットウキナーゼが凝固線溶系に与える効果について研究を行っている。1985年アイアンマントライアスロン世界選手権大会出場完走。
温度の急激な変化で血圧が大きく変動することで起こるヒートショック。冬の入浴時、脱衣所で服を脱ぐと、体表面の温度が下がり血圧が急上昇し、心筋梗塞や脳梗塞の引き金となります。家の中では、至る所に寒暖差によるキケンが潜んでいます。家全体を暖かくするなど、急激な温度変化にご注意いただき、生活習慣の見直しを心がけて。
身体に良い成分をたくさん持つ「納豆」。血栓予防には「ナットウキナーゼ」が効果的です。「ナットウキナーゼ」は納豆のネバネバの中に含まれる血栓溶解成分で、血栓の主成分であるフィブリンに直接働きかけ、分解(溶解)する作用があります。さらに、もともと人間の身体の中にある血栓溶解酵素の働きを促進するなど、血栓の溶解、予防を助けます。無味無臭なので、納豆が苦手でも摂取しやすいのも特長です。